2005年 よしずの風のおしゃべり

 

 このところ、予想外のことがいろいろ起こって戸惑うのです。

地震や異常気象はもちろんのこと、この人は! と思っていた人が消えてしまい、

何とも思っていなかった人が偉くなっていたり。

それはまあ単に私の先見の明がなかっただけかもしれないが、、、、。 

 私達の活動名MOKELE MBE MBE PROJECTの「モケレンベンベ」はアフリカの

テレ湖に棲むといわれる幻の怪獣の名で現地の言葉で『虹とともに現れるもの』だ

そうです。

 普段の生活の中から自然発生的、また出会った何かに触発されて、その時集

まった仲間と表現や創作を虹のように明るく、怪獣のようにでっかく楽しんでいけ

たらな、というイメージで決めたのでした。

 ところが、今年開催まもなく行った愛・地球博でアフリカ、コンゴのブースを訪ねた

ときのこと。英語が達者でない私達なのにあつかましく「モケレンベンベ」のことを聞

いてみました。

 親切な係の方でしたが、まず「テレ湖」という湖など聞いたことなどないと言うのです。

そして「モケレンベンベ」についてどうやら違うイメージをお互いぶつけ合って、

とんちんかんなやりとりをしばらく繰り広げておりました。

そのうちPhotoがあれば、、、などと言うので、こちらは「えーっ? 写真があるの?」と

驚いたのもつかの間、「あ! コレコレ!」と相手が指したのは木彫りのサイでした。

「モケレンベンベはサイなのですか?」というような身振りで青くなって聞くと、どうやら

現地の人達の間ではサイが一斉に襲ってきたというような話として伝わっており、

「モケレンベンベ」という言葉に対してあまり好意的なイメージは持っていない様子でした。

 何だかそれ以来、気に入っていたPROJECT名なのになァ・・・と戸惑っているのです。

だいたい私達が読んでいた怪獣の本は何だったのだ?

 それに実際日本人で現地まで幻の怪獣「MOKELE MBE MBE」を探しに行った人達の

苦労は何なんだ?

 じゃ「テレ湖」ってどこなんだ? とワケわかんなくなってしまいました。

でもPROJECT名を変える予定は今のところありません。

 自分達の中に幻の怪獣が生きているんだから、それでいいじゃんと思うので。

 

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