2006年 バラの香りのおしゃべり

今、都電荒川線沿いには数々の種類のバラが咲いている。

地元の方々が町の風景を美しくしようと大切に手入れしているそうだ・・・・。

このところ私達は 〜チンチン電車で心の小旅行〜 と題して都電を借り演劇を上演している。

この夏は、シリーズ3作目に取り組んでいる。

かつて1作目ができたときは、3作目まで続いたらステキだなあと夢見ていた。

ありがたいことに、このシリーズは好評で、夢は実現しそうだ。

マスコミにも取り上げられ、この先もこのペースでやっていくのかと思われ、案内を送っても

「次回に」と言ってくる人もいる。お忙しいのだろう。

忙しい時は、目の前の前のやらなきゃいけない事で頭がいっぱいになる。

ぐるぐるしてしまい、自分が何をしているのか分からなくなる時もある。 私もそうだ。

私の場合は今、公演の準備で忙しいのだが、そんな中、空いた時間を見つけて5本の演劇を

観に行った。

今までだったら私も、「忙しいから」とムリには行かなかった。しかしあえて、出かけてみた。

他人のやっている芝居は、自分の作ろうとするものとは世界やアプローチの仕方が違うので、

何のヒントにもならない。しかし、自分が日常とは違う世界にいったん身を委ねてみると、

かえって普段の自分のやりたいことや、立場などが見えてくるのがわかった。5本の芝居を

観ていく毎に、それが次第にハッキリとしていくことが今回の発見だった。

私もそうだが、器用でない人や、ガンコな人は、とかく忙しいと「そんなヒマはない!」と遊ぶ

ことや休むことを“さぼる”。

しかしながら、忙しい時こそ、そういう時間をポンと取り入れる必要があると知った。

その方が、また元気よく日常を過ごせることも解った。

どんな時も、やはり自分のぐるぐるの渦に閉じこもってちゃァ進めない。

さあ私も夏の公演が終わったら、しっかり休むぞーっ!?

 

もどる