2002年 ホットココアのおしゃべり
寒いと、いかにして暖をとるか悩むけど、昔の日本の囲炉裏なんかは、ナベかけて暖かくて、一石二鳥でいいネ。その点現代は、逆にいろいろと効率が悪い気がするなア。
小学校の演劇クラブのゲストティーチャーに週1で行っています。
1学期は絵本を台本にして劇を作りましたが、決まったセリフにとらわれてしまうようなので、2学期はスペース(空間)の設定だけを与えて、自由に劇づくりをしてもらいました。
学校の授業なんて、一時限は1時間もなくて、ほとんど演劇づくりなんかできるか! って感じなのだけど、その中で困っているのは、先生や生徒たちの抱えている日常が、演劇づくりの場に大きく影響されてくることです。
生徒は自由に何かを作ることに慣れていない様子で、どうしていいのか立ちつくします。いろいろヒントを与えても、頭が回転していないのがわかる。真っ白という感じ。
先生も、そういう生徒に対して「大ゲサにやりゃいいのヨ」と言い放ちます。オイオイそういうもんじゃないだろう... しかし、皆忙しくてつかれているのです。「自由」に何かを作る楽しさこそ心をとぎほぐしてくれる、と私は思うのだけど。不自由な彼らは「むずかしい」とハードルにしてしまい、それさえも心の負担にしてしまうのです。