2000年春 葉桜の頃のおしゃべり

 市民農園を借りて3年目になる。前に借りていた人は、途中から足が向かなくなって手離したのか、土の中に人参や大根を残したまま、草ボーボーにしていた。

 まずはこの雑草の退治が、畑づくりの基本! と信じていた当初、力強く張りめぐらされていた根っこを2人がかりで腰を痛めてまで抜いた。土の中から様々な虫やミミズがたくさん出てきた。
「ミミズがいる土は良い畑になる証拠だ、と聞いたことがある!」と大いに喜んで、ゴミ袋5〜6杯にギュウ詰めにした雑草を車で運んで収集所に出した。

 まわりの畑がそうしていたので右に習っていたが、その後ミミズは一斉に姿を消した。

 砂漠のように草のない畑地は、梅雨は水はけが悪く、害虫は作物に直接飛来する。猛暑はまたフラフラになりながら雑草取りに追われ、黒いマルチシートは見栄えが悪かった。もちろん農薬や除草剤は一切使用しないのが前提。取れ立てをガブリとやりたいからだ。

 しかし、人間の都合が良いようにしているようでいて、本当にこのやり方が一番良いのかどうか・・・そう思い始めた時、図書館でイラストレーターの徳野雅仁さんの『自然農園のつくり方』を見つけた。

 これはまさにタイムリーな内容で、雑草を生やし、肥料や耕しもやたらにしないでも立派に野菜は作れるというものだった。

 今度は雑草を生やそうということになったが、踏み固めた所はなかなか生えず作物の側ばかりに集中してしまう。

 雑草がまだらになった畑に嫌気がさして7人の仲間もやる気を無くしてしまったらしい。周りの畑からもなぜきれいに除草しないのか白い目でみられている。

 今年から1人で再出発だ。

 一度自然を壊してしまい、又良い状態にするには3、4年かかるというが、良く考えてみると、少しずつ良くなっている気がする。石灰は初年以来一度も蒔いていないが、酸性土を好むスギナもあまり生えなくなった。

 隣の畑に少しでも不快感を与えないよう、周囲を多年草のハーブで囲いこむことを思いつき、先日種を植えた。

 理想の農園にするにはまだ何年もかかるかもしれないがワクワクしている・・・

 

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